最古の石器使用跡か、エチオピアで340万年前の骨発見

エチオピア北部アファールにある約340万年前の地層から、石器の痕跡が付いた動物の骨の化石が見つかったと、カリフォルニア科学アカデミーなどによる国際調査隊が11日発表した。これまで考えられていた石器の使用開始時期を100万年早める発見だという。

 英科学誌ネイチャーでの発表によると、骨の化石には溝や切断された跡があり、肉をこそぎ取るためなどに石器が使われたと考えられるという。

 発見されたのは、2000年に人類の祖先とみられる女性の化石が見つかった地点に近い場所。約330万年前の同化石は「セラム」と名付けられたが、今回の調査隊を率いたアレムセゲド博士は、セラムが石片を持って、家族が動物を解体するのを手伝っていたとみられると話している。