2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧
唾液(だえき)腺や肺などの臓器を形成する働きのある遺伝子を、大阪大の阪井丘芳教授と米国立衛生研究所の共同研究チームが発見した。多くの臓器は、上皮組織が枝分かれを繰り返すことによって形成されており、発見した遺伝子は枝分かれを誘導する作用があ…
ブラジル文化省は28日、ブラジリアで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で、太平洋の南米エクアドル領ガラパゴス諸島を「危機遺産リスト」から削除することが決まったと発表した。エクアドル政府の遺産保護への努力が効果を上げてい…
オーストラリアに主に生息するカンガルー類の起源は南米にあると、ドイツ・ミュンスター大の研究チームが28日、米オンライン科学誌プロス・バイオロジーに発表した。胎盤がなく、母親が子をおなかの袋で育てる有袋類の主要系統について細胞核のDNAを解析し、…
2010年7月22日、イギリスの古代巨石遺跡ストーンヘンジのすぐ近くで、同じような円形構造物が発見されたと考古学者チームが発表した。レーダーや物理探査のハイテクを駆使した発掘前調査の段階だが、現在は孤高を保つストーンヘンジも、時を溯れば“衛星スト…
米アラスカ州やカナダ北部で盛んな犬ぞりの長距離レースで優秀な犬の集団は、シベリアンハスキーやアラスカンマラミュートとの交配が進み、持久力に優れ、寒さに強いタイプの遺伝子群を受け継いでいる可能性が高いことが分かった。米国立衛生研究所などの研…
地球から約16万5000光年離れた大マゼラン銀河にあるタランチュラ星雲で、質量が太陽の265倍もある観測史上最大の恒星が発見された。欧州南天天文台(ESO)が22日までに発表した。約100万年前の誕生時は太陽の320倍あったとみられる。明るさも太陽の約1000万…
壊滅的な”疫病の流行によって、パナマの両生類30種の地域個体群が絶滅したという新しい研究が発表された。そのうち5種は、まだ新種として公式に認定されていないという。 絶滅の原因となったのは、1980年代後半から中南米やオーストラリアでも両生類の激減を…
聖書時代の文字が新しいコンピュータープログラムによって短時間で解読された。すでに“失われてしまった”古代のテキストが復活するかもしれない。 解読プログラムはマサチューセッツ工科大学のチームによって開発され、粘土板に尖筆で刻んだ点や楔形の印から…
これまで異なる種とされた白亜紀末期(6500万〜7000万年前)の恐竜トリケラトプスとトロサウルスが実は同じ種であることを米モンタナ州立大の研究チームが突きとめた。両者は成体の全長が7〜10メートルとほぼ同じ。ただ、首回りの「襟飾り」の大…
■変形など被害 青、紫、ピンク…と梅雨を彩るアジサイだが、時として花(萼(がく))が葉のように濃い緑色のものがある。観賞用として珍重されることもあるが、実は植物の形を変え、農作物などに被害を及ぼす病原細菌「ファイトプラズマ」による病気だ。細菌…
7月11日、アルゼンチン南部。地平線に浮かぶ皆既日食のリングが、雪に覆われたパタゴニアの高地をかすかに照らす。 カナダ、カルガリーにあるテラス・ワールド・オブ・サイエンスのアラン・ダイアー氏は、皆既日食の前と後の時間は、皆既日食そのものと同じ…
欧州宇宙機関は、無人探査機「ロゼッタ」が小惑星ルテティアに接近し、詳細な画像を撮影することに成功したと発表した。太陽系の形成を解明する手掛かりになると期待されている。ルテティアは火星近くの軌道を公転している小惑星で、直径約130キロ。ロゼッタ…
エジプトのカイロ近郊にある4200年前の遺跡から、エジプト第6王朝のファラオであるペピ2世の書記官長だったシェンドワの墓と、その息子でやはり書記官だったホンスの墓が発見されたことが、7月7日に発表された。シェンドワの墓は、色鮮やかな絵が描かれた偽…
南太平洋や南米で11日(日本時間12日未明)、月が太陽の地球の間を横切り、太陽が完全に隠れる「皆既日食」が観測された。 チリの首都サンティアゴから北西に約120キロ離れたバルパライソや、巨大石像モアイ像で知られるチリ領イースター島でも、太陽…
スイスで製作された太陽電池を動力とする飛行機「ソーラー・インパルス」の試作機が8日、初の夜間飛行の実験に成功した。同機は世界一周飛行への挑戦を控えており、プロジェクト成功へ大きく前進した。ソーラー・インパルスは7日午前7時(日本時間同日午後2…
大西洋中央部で、これまで知られていなかった奇妙な姿の深海生物が多数発見されたことが、2010年7月6日に発表された。写真は、複雑に入り組んだ腕を動かしながら移動する希少なテヅルモヅル(クモヒトデの仲間)の一種。 6週間をかけた調査航海で、新種の可…
小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルが30、31日の2日間、相模原市立博物館(同市中央区高根)で、全国で初めて一般公開される。カプセルがオーストラリアの砂漠に着地した際、使われたパラシュートも展示される。両日、宇宙航空研究開発機構の相…
宇宙の大きさを測る際に使われる「Ia型超新星」が、物差しとして信頼できる特徴を持っていることを、東京大数物連携宇宙研究機構などの国際チームが確認した。「同じIa型の星にさまざまな個性があるため不適格では」との異論が出ていたが、今回の成果で…
平城宮跡(奈良市)の第一次大極殿院地区で、大地震の痕跡とみられる細長い地盤の亀裂が奈良文化財研究所の発掘調査で見つかったことが5日、分かった。奈文研は、検出状況や記録から平安時代の仁和3(887)年に発生した南海地震によるものと推測。平城…
時間や空間を行き来できるタイムマシンは実現可能なのか──。この問題は一見、宇宙とは関係なさそうだが、宇宙を舞台として人類が自由に活動できると仮定すれば、一部は実現する可能性があるのだ。あくまで思考実験の域であり、実現可能性は非常に低いが、現…
■神戸大が昨秋から本格探査「惑星X」は、海王星のはるか外側を周回しているとされる惑星サイズの未知の天体だ。神戸大学の向井正名誉教授らが2008年、理論計算から「存在する可能性が高い」と発表した。実際に見つかれば、太陽系第9惑星の有力候補とな…
時間や空間を行き来できるタイムマシンは実現可能なのか──。この問題は一見、宇宙とは関係なさそうだが、宇宙を舞台として人類が自由に活動できると仮定すれば、一部は実現する可能性があるのだ。あくまで思考実験の域であり、実現可能性は非常に低いが、現…
■神戸大が昨秋から本格探査「惑星X」は、海王星のはるか外側を周回しているとされる惑星サイズの未知の天体だ。神戸大学の向井正名誉教授らが2008年、理論計算から「存在する可能性が高い」と発表した。実際に見つかれば、太陽系第9惑星の有力候補とな…
■神戸大が昨秋から本格探査「惑星X」は、海王星のはるか外側を周回しているとされる惑星サイズの未知の天体だ。神戸大学の向井正名誉教授らが2008年、理論計算から「存在する可能性が高い」と発表した。実際に見つかれば、太陽系第9惑星の有力候補とな…
国際宇宙ステーション(ISS)が昼と夜の境目“トワイライト・ゾーン”に入った。世界各地で一晩の間にISSを何度も見ることができる。こんなチャンスは初めてだ。ISSは地上約450キロの軌道上にあり、わずか90分で地球を一周する。その約3割の時間は太陽の光が届…
南米ペルーの砂漠地帯にある1300万〜1200万年前の地層から、巨大な歯を持つマッコウクジラ類の頭骨化石が見つかり、新属新種に分類された。オランダ・ロッテルダム自然史博物館などの国際研究チームが1日付の英科学誌ネイチャーに発表した。この化石は、旧約…