コロンビアで新種のサル:ティティ

2010年8月12日、コロンビアのアマゾン熱帯雨林で新種のサルが発見されたと環境保護団体が発表した。“もじゃもじゃ”の赤いアゴひげがなんとも愛らしい。

ティティ属の一種(学名:Callicebus caquetensis)で、1960年代に初めて科学者の目に触れた。その後はコロンビア南部カケタ県で繰り広げられた長年の政治闘争が調査を阻んでいたが、2008年にようやく実現し新種のサルと確認された。

「ネコほどの大きさで、サルとしては珍しい一夫一婦制が興味深い」と、調査責任者で首都ボゴタにあるコロンビア国立大学の霊長類学者トーマス・デフラー(Thomas Defler)氏は話す。オスとメスのつがいが尾をからませて寄り添う姿が樹上で頻繁に目撃されるという。

国際環境保護団体のコンサべーション・インターナショナル(CI)が12日発表した。生息数は250匹未満とみられ、森林破壊で絶滅の危機にひんしているという。
エクアドルやペルーとの国境付近を流れるアマゾン川の支流域で、13の群れが確認された。