巨大な歯を持つクジラ=1300万年前の化石発見―ペルー

南米ペルーの砂漠地帯にある1300万〜1200万年前の地層から、巨大な歯を持つマッコウクジラ類の頭骨化石が見つかり、新属新種に分類された。オランダ・ロッテルダム自然史博物館などの国際研究チームが1日付の英科学誌ネイチャーに発表した。

この化石は、旧約聖書に登場する海の怪物「レビアタン」と小説「白鯨」で知られる19世紀の米作家ハーマン・メルビルにちなみ、「レビアタン・メルビレイ」と名付けられた。

頭骨は長さ約3メートル、幅約1.9メートルで、体長は推定13.5〜17.5メートル。あごの上下にある歯の大きさは長さが最大36センチ、直径が同 12センチで、他のクジラ類を捕らえて食べていた可能性が高いという。

現代のマッコウクジラも成体の雄は体長が18.3メートル程度あるが、上あごには歯がなく、下あごの歯も小さめ。主に深海でイカ類を丸のみしている。 


時事通信