エジプト古王国の墓発見:サッカラ

エジプトのカイロ近郊にある4200年前の遺跡から、エジプト第6王朝のファラオであるペピ2世の書記官長だったシェンドワの墓と、その息子でやはり書記官だったホンスの墓が発見されたことが、7月7日に発表された。シェンドワの墓は、色鮮やかな絵が描かれた偽扉を備えていた。第6王朝は、エジプトのピラミッドのほとんどが建てられた古王国時代(紀元前2686〜2160年)に属する。

 遺跡の面積は約300平方メートルで、サッカラにある王家の複合埋葬地で発見されたが、奇妙なことにペピ2世の墓からは離れた位置にある。そのため、今回の発掘エリアで「このファラオ(の時代)に属する墓が見つかるとは予想していなかった」と、エジプト最高考古庁でサッカラの複合埋葬地の担当ディレクターを務めるアブドゥル・ハキーム・カラー氏は話している。