陸を走る小柄なワニ=約1億年前の新種化石発見―肉食哺乳類に類似・タンザニア

アフリカ東部タンザニアの約1億500万年前(白亜紀中期)の地層から、ネコほどの大きさしかないワニ類の化石が発見され、新属新種に分類された。米オハイオ大などの国際研究チームが5日付の英科学誌ネイチャーに発表した。水辺に生息する現在のワニ類と異なり、この新種は陸上を素早く走り回り、小動物や昆虫を捕らえていた可能性が高いという。

この化石はネコを意味する現地の言葉などから「パカスクス・カピリマイ」と名付けられた。尾を除く長さは約30センチ。背中や尾にうろこがあるなどワニらしい一方で、歯の本数が少なく、形も肉食哺乳(ほにゅう)類に似ていた。